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このブログを書いているそらまめ(@soramame_jitan)です。
ブログやサイトを立ち上げてから、次第にアクセスが増えてくると、個々の記事(コンテンツ)の検索順位が気になってくると思います。
SEOを考慮してコンテンツを作る場合、順位はコンテンツの質を評価する一つの指針になりますし、高い順位をキープするメリットもあります。
自分のブログ・サイト内にあるコンテンツの順位をリサーチする機能を持つ、順位チェック用のツールも人気があり、プロ・法人・個人を問わず利用されています。
この記事では、SEO対策の観点から「コンテンツの検索順位」にこだわるべき理由と、実際にチェックを行うのに用いるツールの一つである「GRC」について解説します。


SEO対策として検索順位を上昇させるべき理由とは
ブログ・サイトを運営するにあたり、SEOについて少しでも勉強した人は、どうやってGoogleなどの検索エンジンにコンテンツを上位表示させるか苦心した経験があるかもしれません。
まずは、SEO上、なぜ検索順位を上昇させる必要があるのか、その理由を紐解いていきましょう。
SEOについておさらい
SEO(Search Engine Optimization)は、日本語で「検索エンジン最適化」と訳されます。
意味が少し分かりにくいかもしれませんが、かんたんに言うと「いかにして自分のブログ・サイト・コンテンツを検索結果の上位に持ってくるか」を考えて行われる施策のことです。
具体的な施策として代表的なものとしては、以下のようなものがあげられます。
・検索者(ユーザー)が検索エンジンを使ってよく調べるテーマ/キーワード |
ブログ・サイトを評価するGoogleなどの検索エンジンは、独自のアルゴリズムをもとに評価を下しており、好評価を得られれば順位は上昇しますし、逆ならば順位は低下します。
また、一つひとつの施策はバラバラに効果を発揮するわけではなく、複合的に施策することで持続的に効果を発揮します。
ただ。共通しているのは「ユーザーにとって有益である」と判断されることが、上位表示の条件である、ということです。
SEO対策は、ユーザーのためにブログ・サイトを洗練する施策だと考えると、理解しやすいかもしれません。
検索結果の「最初」に表示されるかどうかでクリック率が変わる
SEO対策を講じることにより、検索結果が上昇すると、その分だけ露出の機会が増えます。
つまり、自分のブログ・サイトをユーザーにチェックしてもらえる確率が上がるのです。
アメリカのソフトウェア企業・seoClarityの調査によると、2021年の日本における検索順位のクリック率は以下のような数値となっています。
順位 | クリック率 |
1 | 13.94% |
2 | 7.52% |
3 | 4.68% |
4 | 3.91% |
5 | 2.98% |
6 | 2.42% |
7 | 2.06% |
8 | 1.78% |
9 | 1.46% |
10 | 1.32% |
このことから分かる通り、あるキーワードでの検索順位が高ければ高いほど、クリック率も高くなることが分かります。
しかし、肝心のキーワード自体がよく調べられているキーワードでないと、露出はそれほど期待できませんから、どんなキーワードを狙ってコンテンツを作成したのかも重要になってきます。

多くの人の目に留まった方がメリットは大きい
検索順位のクリック率を見比べると、1位と10位との間には10%以上の差があります。
それだけ、検索結果1位になることには重要な意味があると考えてよいでしょう。
検索結果で1位になるということは、あるキーワードについて「ユーザーの悩みに答えてくれる確率がもっとも高いコンテンツ」であることを示しています。
もちろん、1位の検索結果のコンテンツで満足できなければ、ユーザーは2位・3位のコンテンツを読もうと考えるでしょうが、これが6位・7位になってくると読んでもらえる確率は非常に低くなります。
検索順位を上昇させることは、自分のブログ・サイトを多くの人に見てもらえるチャンスを増やすことにつながります。
だからこそ、SEO対策をしっかり行うことが、ブログ・サイト運営にとって大切なことなのです。
コンテンツの順位を上げるための対策について
ブログ・サイト全体の検索順位を上げるためには、まずは個々のコンテンツについて順位を上げるための施策を行う必要があります。
そこから、一つのコンテンツから他のコンテンツに移動しやすくする施策を講じたり、面白いコンテンツになるようリライトを加えたりして、総合的な検索順位を上げていくのが基本戦略となります。
ユーザーが「よく調べる」キーワードを選ぶ
検索順位を上げる前に、そもそも自分のコンテンツに含むキーワードが、ユーザーにとって人気のあるものかどうかリサーチすることが大前提です。
いくら検索順位が1位になっても、そのキーワードに人気がなければ、コンテンツは誰の目にも留まることはありません。
キーワードがどれだけのユーザーに調べられているのかを把握したい場合、そのキーワードの「ボリューム」を検索するツールを使います。
Googleキーワードプランナー・ラッコキーワードなどのキーワードツールを使って、ボリュームを検索する方法が一般的です。
一定のボリュームがあった方が、検索結果を増やす効果が見込めるものの、基本的に【ボリュームが多い=人気がある】キーワードなので、その分だけライバルも多いので、検索順位を上げるのはかんたんではありません。
逆にボリュームが少ない場合、比較的早く検索順位を上げることはできるものの、多くの人に見てもらえるとは限りません。
それなりのボリュームが見込め、かつ自分のコンテンツで上位表示がそれほど難しくないキーワードを選ぶところから、SEO対策はスタートしています。
人気のキーワードで上位表示を狙うには、ブログ・サイト自体の質の高さも求められるため、まずは控えめなボリュームのキーワードを探すことからスタートしましょう。

「検索意図」を満たすコンテンツを意識する
ターゲットとなるキーワードを選んだら、次はそのキーワードの「検索意図」を洗い出します。
検索意図とは「ユーザーがどうしてそのキーワードで検索したのか」を示すもの、つまりはユーザーの真の目的のことです。
例えば「前橋市 歯医者」というキーワードで検索した場合、検索エンジンは前橋市にある歯医者についての情報を返してくれます。
検索意図として推測されるのは、前橋市に暮らしている人がこれから通う歯医者を探すという目的のため、多くの歯医者の情報が検索結果として表示されます。
しかし、このキーワードが「前橋市 歯医者 料金」になると、今度は各歯医者の料金表が検索結果に表示されます。
検索エンジンは、特定のキーワードで検索するユーザーの目的を推測して、検索結果を返しているのです。
検索結果を表示するアルゴリズムは、日々アップデートされているので、それまで上位表示されていた記事がアップデートにより一気にランクダウンすることも珍しくありません。
良質なコンテンツと判断され続けるためには、常に「現段階での検索意図は何だろう?」ということを考えながら、コンテンツそのものをアップデートする努力が求められます。
ユーザーのためになるコンテンツを書く
単純に検索意図だけを追いかけてコンテンツを作成すると、今度は肝心のユーザーに敬遠されてしまうおそれがあります。
一例として、人気漫画の最新話についてネタバレを探そうとすると、とんでもないボリュームの考察記事が上位表示されますが、別にユーザーは考察を読みたいわけではないので、検索結果に興味を示さない状況が予想されます。
とはいえ、インターネット上に権利者に無断でコンテンツをアップロードすることは著作権法違反となりますから、もちろん違法サイトが上位表示される状況は検索エンジンとしても避けなければなりません。
こうして、結果的に無駄な情報が多いサイトが上位表示される結果となり、ユーザーの検索意図を満たす可能性が低い記事が上位表示される事態が生じます。
SEO対策を講じることによって上位表示を目指すことは確かに大切ですが、もっと大切なのは自分のブログ・サイトのファンを作ることです。
一度気になってブログ・サイトを訪れてくれるようになったユーザーがたくさんいれば、上位表示にかかわらず一定の閲覧数が見込めます。
息の長いコンテンツに仕上げるためには、やはりユーザーのことを考えて、ユーザーが問題だと感じていることを解決してくれるコンテンツを作ることが大切です。

タイトル・見出しにこだわる
SEOにおいて、自分のコンテンツが「こんなことを書いていますよ」と伝えてくれる役割を担うのが、コンテンツのタイトル・見出しです。
タイトル・見出しには、あらかじめ狙うキーワードを盛り込んでおくことにより、Googleなどの検索エンジンに「キーワードに関する情報をまとめている」ことを伝える効果が期待できます。
ユーザーは、コンテンツのタイトル・見出しを見て内容を判断するため、分かりにくいタイトル・見出しをつけてしまうと、そこでユーザーが離れてしまうおそれがあります。
検索エンジンの方でも、タイトルと見出しは特に重視しているポイントのため、難しいテーマであっても何とかして狙ったキーワードを盛り込むことが、検索順位を上げるためのポイントです。
また、キーワードをタイトル・見出しに書き含める場合、以下の点に注意が必要です。
・複数のキーワードを過度に詰め込まない |
複数のキーワードを羅列しても、そのいずれかで上位表示されるかどうかの確証はありません。
結果的に単語の羅列としてユーザーがとらえてしまうと、読まれる確率も一気に下がってしまうので、なるべくタイトル・見出しは文章にまとめることを意識しましょう。
また、狙うキーワードを2回・3回と繰り返して使うのも、検索エンジン側が「過度なSEO対策」として判断するおそれがありますから、どうしても必要性がある場合以外は避けるのが賢明です。
検索エンジンとユーザーに評価される表現を考えることが、より多くの人にコンテンツを見てもらうためのポイントです。
見やすいブログ・サイトにする
ブログ・サイトを検索する際、パソコン上から検索する人ばかりとは限らないので、スマートフォンからもコンテンツが読みやすくなるよう調整しておくことも大切です。
スマートフォンを使っている人でも、ブログ・サイトのページが読みやすいかどうかを判断する指標が「モバイルフレンドリー」で、Googleなどがかんたんに診断できるページを用意しています。
もし、調査の結果モバイルフレンドリーでないと判断された場合は、問題点も同時に表示されます。
問題点を改善し、様々な媒体で見やすいブログ・サイトにすることで、結果的に検索順位向上が期待できます。
すぐにブログ・サイトが見られるようにする
ブログ・サイトのページがスピーディーに表示されることも、検索順位の向上に貢献します。
写真などの画像データが重かったり、他の理由からページの表示時間が長くなってしまったりすると、ユーザーはそのページを離れてしまうからです。
ユーザーが、ページを閲覧してすぐにページを離れてしまうことは、検索エンジン側の評価に少なからず関係していると言われます。
よって、ユーザーがすぐにコンテンツを読めるような構成にまとめることが大切です。
長くブログ・サイトを読んでもらう
ユーザーが検索を試みる理由は、自分の問題・悩みを解決するコンテンツを探すためです。
よって、悩みが解決されたと判断した段階で、そのページからユーザーは離れていきます。
しかし、物事は必ずしも一つの視点だけで読み解けるものではないのと同様に、ブログ・サイトにある複数のコンテンツには、お互いに関連性のあるものも少なくありません。
そういった、いわゆる「関連コンテンツ」を紹介することで、自分のブログ・サイトにユーザーがとどまってくれる確率は高くなります。
例えば、味噌ラーメンについてのコンテンツを読んでくれているユーザーは、他にも塩・しょうゆ・とんこつなどのコンテンツを読みたいと考えるかもしれません。
そこで、味噌ラーメンのコンテンツ下部にリンクを貼っておくと、興味のある人が読んでくれる確率が高まるでしょう。
自分のブログ・サイトにユーザーがとどまってくれる時間が長くなれば、検索順位に少なからず関係してきます。
なるべく多くの記事を読んでもらえるよう、コンテンツはたくさん用意しておきましょう。

ブログ・サイトの順位を定期的に確認するためのツール「GRC
」について
ブログ・サイトのコンテンツが増えてくると、一つひとつのコンテンツの検索順位を押さえるのが難しくなってきます。
また、自力で検索順位をExcel等に記録する作業は、非常に手間がかかります。
そこでおすすめなのが、SEO対策・検索チェックツール「GRC」です。
ブログ・サイトの検索順位に関する情報を蓄積したいなら、非常に役立つツールです。
GRC
とは?
GRCとは、キーワードごとに自分のブログ・サイトの検索順位をチェックするためのツールです。
順位を定点観測する仕組みとなっているため、過去の順位もチェック可能ですから、順位が下がったコンテンツを逐一チェックすることができます。
2004年のリリース以来、息長く利用されているツールのため、もはやSEO対策には必須のツールと言えるかもしれません。
ライセンス価格も非常に安く、ベーシックプランであれば【月495円】と格安で利用できますから、本格的にSEO対策を行うなら準備して損はないツールです。
SEO対策のプロも愛用。検索順位チェックツールGRC
GRC
を利用するメリット
GRCは、管理するキーワードやブログ・サイトが増えるほど、利用するメリットが大きくなります。
プランにもよりますが、URL数は最低5個から、検索キーワード数は最低500個からチェックすることができ、非常に多くのデータが蓄積できます。
コンテンツの数が増えれば、それに応じてプランを変更すればよいので、一つのツールで複数のブログ・サイトの順位をチェックするのもかんたんです。
自分のサイト・ブログ以外にも、上位100サイトの分析を行うことができますから、ライバルの動向をチェックして対策を立てることにも役立ちます。
自分だけのデータをつかむことができる
GRCの利用を継続することで、自分だけのデータをつかみやすくなります。
過去に順位が落ちたのはどんな理由からか、他のライバルが順位を上げたのはどのような原因があるからなのか、ある程度「当たり」をつけることができるのです。
自分だけのデータを蓄積していくうちに、ブログ・サイトでコンテンツを上位表示させるための施策を検討しやすくなりますし、巷で言われている検索順位向上のノウハウとのギャップを確認するのにも役立ちます。
運営上「活きた情報」を集められるのが、GRCの特徴と言えるでしょう。

おわりに
ブログ・サイトのSEO対策によって検索順位を上昇させるには、個々のコンテンツの順位を上昇させる施策や、サイト全体のユーザビリティを高める施策が必要になってきます。
やみくもに対策を講じるのではなく、GRCなどのツールを上手に活用することで、効率的な順位上昇を目指しましょう。

